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シンポジウム「ゴットフリート・フォン・アイネム 生誕100年」

「初めて知る」ワクワクするので大好きです。
これまでではロジスティック人材フォーラムとか、お地蔵さんの服の個展とか面白かったです。
今回の「初めて知る」はオーストリアの作曲家、ゴットフリート・フォン・アイネム(1918~1996)のこと。
アイネムの生誕100年を記念したシンポジウムに行ってきました@明治学院大学

オペラ「ダントンの死」の作曲家、くらいしか私は知識がなかったのですが、出演者がすごいので、これは面白い話が聴けるのでは!と思い参加しました。

事前にグローヴ音楽事典で調べてみたところ、1930年代後半にはバイロイトでコレペティを、1944年にはドレスデンオペラの専属作曲家だったそうです。
その後は作曲活動と並行してザルツブルク音楽祭の運営に携わって行くことに。

まず樋口隆一先生が、アイネムは、ブレヒトを擁護したり、ベルクのオペラ上演に奔走したりと「他人のために働く作曲家」だとおっしゃっていたのが印象に残りました。
そしてアイネムと日本の繋がりを紹介されました。樋口先生は1991年のモーツァルトイヤーの折、アイネムの自宅へ招待されたことがあるそうです。住所がHofburg1(王宮1番地)とあり、本当に王宮に(しかも猫が20匹以上一緒に)住んでいたとか。日本の歌Op.15や室内歌曲Op.32など日本からインスピレーションを得た作品があることなどが紹介されました。

続いて、ウィーン楽友協会のイングリート・フックス女史が、交響曲を書くまでのアイネムの長い道のりを話してくださいました。ベートーヴェンに常に追いかけられているのは、ブラームスやブルックナーもそうだったが、アイネムも同じで、交響的な作品はいくつも書いていったが、なかなか交響曲と名付けた曲は創作しなかった。最終的には4曲の交響曲を残したとのことで、フィラデルフィア交響曲やミュンヒェン交響曲の成立事情について説明がありました。
交響曲や管弦楽曲は、セル、ミュンシュ、オーマンディ、カラヤンなどが初演しているとのことで、これも知りませんでした。

休憩のあとは、楽友協会のオットー・ビーバ博士が、アイネムとベルクについてお話くださいました。
1951年にザルツブルク音楽祭で初めてアルバン・ベルク「ヴォツェック」がカール・ベームの指揮により上演されたが、これはアイネムの尽力によるものだったそうです。これを機に、「ヴォツェック」は世界中のオペラハウスの重要なレパートリーの一つとなっていったのだとか。
(1955年だかにウィーンのテアター・アン・デア・ウィーンでやはりベーム指揮のヴォツェックを加藤周一氏が観たというのを氏の本で読んだことがあります)
またアイネムはベルクの妻ヘレーネの死後、アルバン・ベルク財団の理事長を引き継いだそうで、その頃持ち上がったのがベルクの未完のオペラ「ルル」の第3幕の補筆とその完成でした。これは作曲家ツェルハがウニヴェルザール出版社から依頼されたものでした。
アイネムは、ベルク財団の理事長としてこの補筆には反対で、作曲家の代わりはいない=作曲家への敬意から加筆、補筆はするべきではないという立場でしたが、最終的には妥協しこの3幕版も広まっていくことになります。
(ちなみに私は2000年にウィーン国立歌劇場で「ルル」を観ましたが、この時は3幕版ではなく、2幕に加えモノローグを加えた形の上演で、M・ボーダー指揮、W・デッカ―とW・グスマンの演出、美術。A・エフラティの題名役、T・ケルルやF・グルントヘーバーらの配役でした。)

素晴らしいお話を沢山聞いて、アイネムが身近になりましたが私には決定的なことがまだ抜けています。
まだアイネムの音楽を実際に聞いたことがないのです(笑)
フィラデルフィア交響曲から聞いてみようと思います。
どなたかお薦めCD、お薦め作品あったら教えてください。

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終演後に、樋口先生(右)とビーバ博士(左)

~今後の予定~

■1月12日(土) ゴルトベルク変奏曲勉強会
[ところ] ビーテックジャパン東京 (東京都港区虎ノ門1-1-3 磯村ビル1階)
[開演] 第1回 14時~15時30分 第2回 16時~17時30分
[出演] 高橋望(お話、一部演奏)
[内容] バッハについて ゴルトベルク変奏曲について楽譜の読めない方にも分かりやすくお話します。
[参加対象] ゴルトベルク変奏曲2019(1月19日ルーテル市ヶ谷ホール)のチケットをお持ちの方。
※チケットをお持ちください。
[参加費] 無料 
[お申込み、お問い合わせ] ミリオンコンサート協会 03-3501-5638
[協力] (株) B-techJapan

■1月14日(祝) ゴルトベルク変奏曲2019 大阪公演
[ところ] B-techJapanOsakaサロン
[開演] 15時(終演予定16時30分)
[出演] 高橋望
[曲目] バッハ ゴルトベルク変奏曲
[チケット] 3,500円(全席自由)
[プレイガイド] イープラス(11月4日発売開始)
[後援] パルマタイの会、(株)B-techJapan
[主催、お問い合わせ] クラシックに親しむ会 049-277-3932

■1月19日(土) ゴルトベルク変奏曲2019 東京公演
[ところ] ルーテル市ヶ谷ホール
[開演] 14時(終演予定15時30分)
[出演] 高橋望
[曲目] バッハ ゴルトベルク変奏曲
[チケット] 一般3,000円、学生500円
[プレイガイド] イープラス / ミリオンコンサート協会 03-3501-5638
[後援] パルマタイの会、(株)B-techJapan、クラシックに親しむ会
[マネージメント] ミリオンコンサート協会 03-3501-5638






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