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【山の日にむけて~その2】

【山の日にむけて~その2】

プログラム冒頭に演奏するのは、A・ベルクのピアノソナタ作品1です。

ベルクは1885年、ウィーンに生まれたベルクは15歳で作曲をはじめ、18歳でギムナジウムの卒業試験に失敗自殺未遂、19歳の時にシェーンベルクの生徒になりました。このピアノソナタは1908年に完成し、作品番号1を付けた文字通り作曲家としての一歩を踏み出した作品です。

最少の音素材から充実した音楽作っていくという、バッハ~ベートーヴェン~ブラームスの流れを汲む、ドイツ音楽の伝統の延長にあるソナタと言えるでしょう。
冒頭のソ-ド-ファ♯の3つの音が曲全体を緊密に支配しています。

私はこのソナタを弾くたびに彼のオペラ「ルル」の幾つかの場面を思わずにはいられません(ソナタは初期だし、「ルル」は晩年の作でしょ?時間的にはおかしくない?と言われそうですが、私がどうしてもソナタにルルの匂いを感じるので成立年代は逆でも結構。ソナタに既にルルの芽を感じるとも言えるでしょう)。

ルルの乱れた過去を知り、シェーン博士が衝撃を受ける場面。
ルルと恋人アルヴァの愛の場面。
シェーン博士がルルに自殺を迫るが、ルルは「自分はあるがままに生きて行く」と歌う場面等です。
またベルクと同時代のウィーンの画家、クリムトの絵も連想させます。エミーㇾ・フレーゲの肖像画などぴったりだと思います。

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クリムト「エミーㇾ・フレーゲの肖像」 
ウィーンのカールスプラッツ美術館にあります。私の撮影。

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シェーンベルクによる、「アルバン・ベルクの肖像画」
ウィーンのカールスプラッツ美術館にあります。私の撮影。

公演情報➡こちら


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