FC2ブログ

「雑」の思想(辻信一、高橋源一郎著 大月書店)

「雑」の思想(辻信一、高橋源一郎著 大月書店)辻さんとは親しく話す機会も多く、折に触れて「雑」についてお話していました。今年の2月にも下関でご一緒した時も、夜、ビールを飲みながら文字通りの雑談していましたが、その中で万葉集の冒頭が雑から始まることには驚きました。「雑」というと、あまりいい言葉としてとらえられていませんが、多様性を表す一語であると考えると、いい意味で拡がりをもった言葉として機能してい...

珈琲屋(新潮社)

鷲田清一さんが朝日新聞の折々のことばでこの本からの一文を引用していて、なんとなく気になり本屋さんで見つけました。これもご縁と思い読んでみたところ、珈琲屋さんの対談なのに、三和音、純正律と平均律、JSバッハ、ゲーデルの不確定性理論、ゲーテの色彩論などなど話題に上っていてびっくり。まさに(私が購入するように)呼ばれた本でした!ドミナントからトニックに解決するように淹れたコーヒーって飲んでみたかった。《今...

バッハのロ短調ミサ

ロ短調ミサについて、正直あまり詳しくないのと、せっかくの機会なので勉強しました。ヴォルフ「バッハ~学識ある音楽家」は読みごたえあります。知っていると思っていることが、一番良くないのだと改めて思いました。やはり常に本を読んで確認したり、勉強したりすることが大切ですね。ミサ曲ロ短調は、中世来の様式と当時流行りのオペラの二重唱の様式を盛り込んでいること、バッハは1730年代から40年代にかけてパレストリーナか...

ワーグナー(クルト・フォン・ヴェステルハーゲン著・白水社)

ワーグナー(クルト・フォン・ヴェステルハーゲン著・白水社)読めるかな?と思いましたが、意外に読めそう。ワーグナーの少年時代ことを特に知りたかったのでした。ワーグナーの父親はドレスデンに宮廷画家で勤務していて、父親と当時宮廷楽長だったウェーバーは同僚だったとのこと。ウェーバーが家の前を通ると、ワーグナーは妹に、「ほらあの人が一番偉い人だよ」と言っていたとか。ドレスデンの宮廷劇場で見た「魔弾の射手」が...

カルロス・クライバー(A・ヴェルナー著音楽之友社)

カルロス・クライバー(A・ヴェルナー著音楽之友社) 上下2巻。再再読です。待っている間、電車の中、ちょっと大きめですが、持ち歩いて読んでいました。やっぱり面白い。ドレスデン客演の時のエピソード、バイロイトの緑の丘でのエピソード、またシュトゥットガルドでのトリスタンのエピソードなど興味津々。そしてここに書かれているシュトゥットガルトの1973年4月22日の公演のCDが手元にあります。亡くなる1年前のヴィントガッ...